こんにちは。共働き希望の方専門の結婚相談所 婚活サロンエンエルアのさくまなおみです。
今日はアメリカの心理学者 レオン・フェスティンガーによって提唱された心理学の「認知的不協和理論」についてお話しします。
人間というのは、自分の信念や行動に対して矛盾する出来事に直面した際、非常に大きな不快感やストレスを抱えます。
その不快感やストレスを解消するために自分の考えを合理的に変えようとしてしまうのです。
「すっぱいぶどう」
皆さんはイソップ寓話の「すっぱいぶどう」というお話は知っていますか?
きつねは木の上に美味しそうなぶどうを見つけて、それを取ろうとします。ですが、ぶどうは高い場所にあるので取ることができません。
その時、きつねは「あれはきっとすっぱいぶどうに違いない!」と考えるようにして、ぶどうを無価値なものと思い込むようにしたというお話です。
認知的不協和(本当はぶどうが食べたいけれど、手が届かないので食べられない)を解消するために、対象物を貶めたり、価値のないものとして、考えを変えたのです。
婚活での認知的不協和
これは婚活で考えるとこのような状態のことを指します。
ケース①
結婚がしたい!
▲ でも、婚活がうまくいかない ▲
「結婚だけが人生じゃない!」
「一生独身のままでも楽しい」
ケース②
彼氏/彼女が欲しい!
▲ でも、できない ▲
「彼氏/彼女なんかいなくても幸せ」
「付き合うとお金がかかるだけ」
ケース③
あの人と付き合いたい!
▲ でも、フラれた ▲
「どうせ浮気するタイプに決まっている」
「性格が悪そうだから付き合わなくて良かった」
このように自分の考えや行動に相反する状況に陥ると、自らを正当化しようと、自分の考えを変えるようになります。
「一生独身の方が幸せ」「家庭を持たずに気楽に生きていきたい」という考えを持った人もいますし、もちろんそれが本心なのであれば、多様な生き方ができる現代で、家庭や交際相手を持たずに生きていくことも一つですし、他人にとやかく言われる筋合いもないことです。
ただ、本当は結婚がしたいと思っているのに婚活が上手くいかないために、自分自身を正当化する理由を探し出そうとしている状態になっていないか、しっかり今の自分の本心を見つめてみましょう。